名古屋大学
自己採点 93%

 入試数学滅多切り、第三回はB級グルメの聖地名古屋の名を冠する名古屋大学であります。え?もはや入試問題じゃなくてグルメ蘊蓄になりつつあるって?何を今更!


 名古屋大学は最後の旧制帝国大学です。その前身は医科大学であり、設立当初は理工学部と医学部しか存在しませんでした。戦争の後、その他の様々な旧制高等学校を吸収合併して今の名古屋大学へと変わっていったわけです。まあ、読者諸賢が本当に興味があるのはこのような歴史的背景よりも去年のノーベル賞受賞者かもしれませんが、しがない大学生の筆者には対称性の崩れなど難しすぎて理解できないので、それについての解説は残念ながらできません。


 名古屋大学についてはもう少し詳細な解説ができます。なぜなら、この間直接行ったからです。筆者の友人は全国に散らばっているため、青春18切符があればその友人にわざわざ会いにいく訳です。なんと暇な学生でしょう!
 まず、最も特徴的なのは、その広大な敷地です。というより、大学の中と外を隔てる外壁が無い為にその境界が曖昧で、キャンパスの中(に見えるところ)を一般道路が突き抜け、地下鉄の駅が露出しているんですね。筆者のように体力のない人間なら、キャンパスを一周しただけでへばってしまう広さです。
 中央図書館では、外の人間である筆者を寛容に受け入れてくれました。図書館の中には外部の人間向けの張り紙まで貼ってあります。集密書庫にも特別な手続き無しに入ることができました。洋書専用の棚が無かったのが少し意外でした。専門外の分野の英語の文献を読むには、その分野の図書館まで足を運ばないといけないそうです。
 肝心の学食ですが、敷地が広い分沢山のお店があります。また、購買もいくつか分かれていて、書籍部は文系・一般向けと理系向けの本屋に分かれていて品ぞろえが豊富でした。


 さて、本題に入りましょう。名古屋大学の数学の解答時間は今現在150分ですが、一昨年までは120分でした。そして、その時間変更がなされた前後を見ても計算が複雑になっただけで難易度自体に変化は無い。つまり、最近の入試でも大学側は120分で解かせるつもりで試験を作っているのです。120分の試験を150分で解かせているということは、受験生諸賢の学力が低下しているとナメられているわけですね。筆者は学力低下理論に真っ向から反対しているので、受験生諸賢には是非とも120分で解いて欲しいものです。


各問講評

第一問 二次曲線
 ただの計算問題ですが、計算が非常に複雑です。ミスしないように慎重に解きましょう。

第二問 微積分
 (2)は、g'のグラフを描けば面積が簡単に求められます。クセのある問題ですが、完答しましょう。

第三問 行列漸化式
 誘導がついているため、とても簡単です。但し、nとn-1がミスを誘うので、気をつけましょう。

第四問 (A)確率(B)整数
 第三問までで手法的な部分が問われていた分、ここでは確率と整数の選択問題によって論理的な部分が問われています。両者に大差は無いのですが、一般には確率を選択するのが無難でしょう。




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